2019年06月09日

DSM-5 ASD診断基準から他の精神疾患との関連を考える

DSM-5 ASD診断基準から他の精神疾患との関連を考える
A)現在または履歴により以下のようなことが明らかにされ、多くの状況を通した社会的コミュニケーションと社会的相互作用の持続的な障害(例示であり網羅的 なものではない。)
1 :たとえば異常な社会的アプローチと正常な噛み合った会話の失敗から、関心・ 感情・感動の縮小した共有、社会的相互作用の生起や反応の失敗までの幅のある社会―情緒的相互性の障害
@異常な社会的アプローチ:精神発達が遅れると社会性が障害されるのは明らかであるが、その前提として統合失調症や双極性障害等の客観性が障害される疾患があれば当然に異常な社会的アプローチが存在してもおかしくはない。
当然、発達障害を診断する以前に統合失調症や双極性障害が鑑別されなくてはいけないが、現在の統合失調症の診断基準は幻覚、妄想に偏っており不十分である。自然な自明性の喪失で判断しなければ統合失調症は大部分が過少診断される。
A正常な噛み合った会話の失敗から、関心・ 感情・感動の縮小した共有、社会的相互作用の生起や反応の失敗までの幅のある社会―情緒的相互性の障害 :様々な社会的相互作用を客観性を持って解釈し、正しい情緒的反応を生起させる為にはやはり客観性の基となる自然な自明性が必要である。
Bこの自然な自明性は生来持っているものであり、このことによって両親から一々理論的に習得しなくても大半の言語発達が自然に行われる。

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2019年05月19日

統合失調症とASDとの区別

ASDと気分の上下

ASDでは,統合失調症の慢性期に観察される、感情の平板化や思考の貧困、意欲の欠如といったエネルギーポテンシャルの低下を反映する症状は通常は存在しない,熱中性や多産性など,むしろエネルギーの高さをうかがわせる症状が少 なくない。(阿部 隆明 ) 。
統合失調症の診断基準がマニュアル診断であり幻覚、妄想等の著明な症状に限定されている。このことはその症状の病理や中核症状を理解し難くしている。総合失調症は「自然な自明性の喪失」を基礎的症状と考えるべきである。統合失調症では、軽度であれば抑欝状態、認知機能の低下は軽度である。又、ASDでも鬱状態が通常存在しないと断言できるだろうか。
又、統合失調症と双極性障害の合併も少なからずあり、遺伝的解析でも両者の関連を示唆する報告もある。
この為、統合失調症でも躁状態を認めることはあり得る。
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2019年05月12日

統合失調症とASDとの区別

統合失調症とASDとの区別
間主観性
間主観性が発達している定型発達者では,対象を認識する時には,常に 『他者の 自己』と共同化されている(広沢,2010)。こ の潜在化している無名の他者が統合失調症では 妄想や幻覚の中で姿を現すのであるが,ASD ではこうした間主観性が未発達であるため,無名の他者は出現しにくいといえる(阿部 隆明 )。
間主観性は、所謂「自然な自明性の喪失」と表裏一体である。つまり間主観性は、一旦完成度が上がったとしても、統合失調症では病状の悪化に伴い間主観性は崩壊する。
又、間主観性の低下に於いて、無名の他者が出現し難いというが間主観性が低下すれば被害妄想や幻覚の対象者は広がり不明瞭となることもある。
posted by yume-clinic at 08:32| Comment(0) | 日記