2018年12月31日

統合失調症とASDとの区別

緊迫困惑気分/対他緊張

統合失調症では,何かが差し迫っているようで緊張を要するものの,なぜそんな気持ちになるのかわからなくて戸惑っているという緊迫感の自生とそれに対する困惑が生じる。 また,他者に対して他→自の攻撃性と自→他の攻撃性の双方向の攻撃を含んだ緊張感を抱く。 これに対し,ASDでは,対人場面での緊張感が生じることはあっても状況依存性であり,家庭で一人になる,あるいは家族と一緒にいる状況では消失することが多い(阿部 隆明 ) 。
これも、何か悪いことが自分に起こりそうか、或いは悪いことを自分で何かしてしまいそうかという云わば妄想気分に言及していると考えられるが、自分で何かしてしまいそうという状況は重症度が高いように思える。家族のように安心できる者と一緒だと被害関係念慮や被害妄想が軽症化して対人緊張が和らぐことは統合失調症でもあり得るので、これも同じスペクトラム上での重症度で区別していると思える。
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2018年12月24日

統合失調症とASDとの区別

被注察感
統合失調症では漠然としていて,家の中 でも視線を感じることが稀ではないが,ASD では 「外に出るとみんなが見ている」 と具体的 な他者が対象となる(阿部 隆明 ) 。
この説では、家の中でも視線を感じるか否かと点が鑑別点となっているが、状況・状態)に応じて統合失調症でも家の中で視線を感じたり感じなかったりするわけであり、両者は同じスペクトラム上にあると考えることが自然ではないか。
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2018年12月16日

統合失調症とASDとの区別

自生体験
統合失調症の自生思考は,考えが 次々に浮かんできて苦しい,考えが押し付けられるといった被圧倒性が訴えられ,この思考が しだいに他者性を帯びる。これに対して ASD では,フラッシュバックやタイムスリップ現象 に代表される自生記憶想起や自生空想表象といったイメージ優位で,その体験自体は苦しいこ ともあれば楽しい場合もある(阿部 隆明 )。
上記の説で自生思考の重症度を考えると、自生記憶想起、自生空想表象が自我のコントロール不良と自覚する自生思考より軽度であることは明らかであり、統合失調症の自生思考がASDのものと比較して重度であるということであり、同じスペクトラム上にあることを否定出来るものではない。
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